ウルトラマンエース第１４話「銀河に散った５つの星」に登場。

ウルトラ兄弟の処刑場としてヤプールが選んだのは、我々の住む宇宙とは異なるマイナス宇宙に存在するゴルゴダ星でした。ヤプールの罠により、十字架に架けられたウルトラ４兄弟。その兄弟たちの前に立ち上がった金と赤の超人、それがエースキラーです。エースキラーはエース抹殺のためヤプールが造りだした異次元超人。ウルトラ兄弟からスペシュウムエネルギー・Ｍ８７光線・エメリウムエネルギー・ウルトラブレスレットの力を奪い取った最強とも言える存在なのです。

エースキラーの能力のテストとして、ヤプールはエースと同等の力を持ったエースロボットを出現させます。ヤプールの科学を持ってすれば、エースを造りだすことなど造作もないこととヤプールは自慢するのですが、その割にはこのエースロボ、動きがちょっとぎこちないような・・・。しかし、メタリウム光線はオリジナルと同等の威力があると思われます。その光線をうけてもびくともしないエースキラー、４兄弟の技を使いエースロボを苦しめます。そしてとどめの一撃「Ｍ８７光線」を発射、放電する桃色の光球がエースキラーの腕から放たれ、エースロボは爆散するのです。ああ、なんということでしょう。ゾフィーの必殺技、全国の子供達がいったいどんなに凄い光線なのだろうとあれこれ想像していた謎の光線を、エースキラーはいとも簡単に発射してしまったのです。ちなみに私が受けた印象は「ピンク色のウニ？」

やがて４兄弟を救出にきたエースとの激闘を繰り広げることとなります。前半はエースキラー圧勝か？と思わせる展開です。なにしろエースの必殺技メタリウム光線はロボの時と同様、まったくききません。ところがその時、貼り付けにされている４兄弟のカラータイマーから（セブンは胸のプロテクターあたりから）エネルギーがエースへと注がれます。頭部にエネルギーを集めたエースの強いのなんの、ウルトラブレスレットなど片手ではねのけます。そして兄弟の切り札「スペースＱ」がエースキラーを返り討ちにするのでした。いままで使ったことのない技なんて、こりゃあヤプールも予想できませんわな。

手に持つ刀は人間には扱えないような特異な形状をしています。左の腕にはウルトラブレスレットをモールドしました。劇中では時々してないようなこともあったのですが、新マンからちゃんと奪い取り、使用もしてますから、ここはやはりしっかりと付けている状態で再現しました。

大仰な登場の割には意外とあっさりやられてしまった感もあるエースキラーですが、当時の子供達が彼こそが最強の敵であったと信じて疑わなかったことは、多くの方たちも認めてくれることと思います。