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■2002-08-10 |
初の怪獣造形なので、その表面の表現にどんな素材をつかったらよいのか、また劇中の着ぐるみの再現と生物感の表現をどの程度ブレンドしたらよいのかと、悩みの多い作品でしたが、その分楽しめる造形となりました。そのサイケとも言える色使いも、塗装の折りに大変楽しませてもらいました(大変だったけどね)。 ちなみにタロウはキングブレスレットバージョンです。そう、これはリベンジ戦なのです。 |
バードンの魅力はなんといっても、その圧倒的な強さにあります。タロウをそのクチバシであっと言うまに倒し、ケムジラを喰ってしまい、助けにきたゾフィーまでいとも簡単に葬りさったバードン、その強さは当時の子供達の心に深く刻みこまれました。 バードンは古代生物という設定ですから、その昔地上の食物連鎖の頂点に君臨していたのは間違いないはずです。と言うよりこんなのがたくさんいたら、地球の生物をみんな喰いつくしてしまったのではないかと、いらぬ心配すらしてしまいます。 |
そしてタロウ。初めてそのデザインを見て、「タロウ」というヒーローらしからぬ名前を知った時、子供心にがく然としたおぼえがあります。また、ふざけているのか!と言いたくなるようなストーリーやその他諸々・・・。でも不思議なことに、今あらためてタロウを観てみると、それらの事がすべて許せてしまうのです。いえ、むしろ愛しく思えるほどです。何でもありが、こんなに楽しいものだったことを、今になってやっと気づいたということでしょうか。
ウルトラ兄弟の設定は、ウルトラマンから神秘性を失わせてしまったと言われます。ピンチになったら兄弟が助けにくるのでは興ざめる思いもあるでしょう。でもウルトラマンたちも時に負けることがあります。そしてリベンジ戦においては必ず勝ちます。兄弟や父・母の力を借りて。 |
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