ウルトラマンエース初の前後編である７話「怪獣対超獣対宇宙人」・８話「太陽の命エースの命」に登場したのが、このドラゴリーです。
地球との衝突コースにある妖星ゴランを、粉砕するための惑星間ミサイル・マリヤ２号を破壊しようとするメトロン星人Ｊｒと共闘するかたちで、タックとエースを苦しめました。

しかし異次元人ヤプールの地球侵略兵器である超獣が、地球そのものを破壊しようとするメトロン星人Ｊｒと共闘するのは、少し矛盾を感じます。まあヤプールも劇中で「タックを倒す絶好の機会」みたいな発言をしていますから、タック・エースを倒した後で、メトロンなど、どーにでもなると考えていたのでしょうか。スゴイぞヤプール！

第７話「怪獣対超獣対宇宙人」のラストでは怪獣ムルチも登場し、ここにウルトラ史上初の、３対１の死闘が始まったのでした！しかしドラゴリー、ぶつかってきたムルチに腹をたて、圧倒的とも言える怪力で、あっという間にズタズタに引き裂いてしまうのです！インパクトありすぎ。

同じ蛾をモチーフとした怪獣であるモスラとは、まったく異なったアプローチのデザインは、一見すると「蛾」であることに気づかないほどです。しかし身体の各所に見られる羽の存在や、体表面の鱗粉状の表現が、ドラゴリーが蛾超獣であることを示しています。特に鮮やかともいえる紋様は、蛾のそれを表現しています。そして安定感のある三角形の体型は、ずっしりとした重量感も感じさせます。しかしなんと言っても真紅の牙や爪、特に巨大な２本の牙は、有無を言わせぬ迫力があります。

正に美しさと力強さをあわせもった超獣ドラゴリー、カッコイイ〜！